Photo 120

Title is “ 紫の時間 ”
Am4時15分。
人々がまだ眠りの中、僕は由比ヶ浜に向かってチャリを漕いでいた。
夜明けが間近になるわずかな時間、景色は紫色に染まる。
昼間は大混雑の134号線も、この時間帯はこの有り様。
信号は「青」で進めの合図だけれど。
上着のポケットからタバコを取り出して、道のド真ん中で火を灯す。
吐き出した煙は青色に見えて、
紫の景色に溶け込んでいくのをボーッと見つめる。
そしてそのまま、咥えタバコのままでまたチャリを漕ぎだす。
紫に染まった海を見つめながら、
この一瞬だけの景色を、僕はめいっぱい楽しんだ。
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